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震災後1ヶ月

ブログは軽妙なタッチがいいなと思ってたけど、そうも言ってられない雰囲気だ。


震災から1ヶ月が経った。


ニュースでも言われてるけど、阪神淡路大震災もすごかったが、今回は数倍ショックが大きい。
自分があのころよりも色々経験して恐怖を知ったこともある。

地震の規模も大きいが、津波、そして何といっても原発。
小さいころにみた原爆の映画や新聞などでの知識で、放射能の怖さは
頭の中に刷り込まれていて、とにかく恐怖が襲ってきてどうしようも無い状態で1ヶ月はあまり集中できなかった。

あれ以来、普段音楽や生活の色々で過ぎていってた生活に情報収集と考える時間がプラスされた。
今までの生活を維持しながらも、ある程度の時間を割かないといけないのは楽ではないけど、
これはむしろ今まで怠けてたこと。当然やるべきだったことだったかもしれない。




気がつけば日本列島に原発が50基以上もある状態。

燃料リサイクルの計画も難航してて、使用済みの核燃料は増え続ける一方。
それを安全に保管するために、膨大なお金が毎年使われている。

原発はCO2を出さないクリーンエネルギーという話だが、京大の小出教授などが言うように
炉を冷やすため常に海水をものすごい量で取り込み、7度上昇させて海に戻している。
しかも24時間。
海水の温度上昇、地球の温暖化、異常気象いろんなことを考え直す必要がある。

70年代に比べて、一般家庭の電気の使用量は約5倍にもなっているらしい。






なぜ今アコースティックなサウンドが心地よく感じるような気分なのか?

パーカッションやアコースティックギターのサウンドがこれほどまでに気持ちよく感じる時代は、
今まで無かったかもしれない。






今回の震災を経験したことで、ながーい夢から覚めたような気分になった。

悲しいこともたくさんあったけど、地球に一発食らわされたお陰で目が覚めた。
何でもコントロールできると錯覚するような時代が長すぎたと思う。

気がつけば自分もかなり軟弱になってたかも知れない。



電気やコンピューター、与えられた娯楽やシステムはもろすぎる。
人間はもっとクリエイティブで柔軟な生き物だと思う。
そういう人間や自然の力を再評価して、昔の知恵を掘り起こして新しいやり方を作り出す必要がある。
滅茶苦茶わくわくする。

日々の生活も、音楽の世界も、政治も企業の世界も全部根っこは同じだから、
自分の生活や大好きな音楽や生活を充実させていくのが最善。


今回政府や東京電力の報道を見てて感じた日本人の特質は、自分に当てはまることがおおい。
もちろん批判することも大事だが、決して人ごととして批判しておしまい、
とするわけにはいかないなと感じた。



逆に被災した東北の人たちの報道から、日本人の素晴らしい面もたくさん教えられた。
自分にとっても大きな力になると思う。



すでにそんなことを重々承知で、まっすぐにやってこられた人々には大変おはずかしい話ですが、
今回のことを出来る限りプラスの力に変えてたいと思った次第です。




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