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TANTAN

昨日は大阪、心斎橋クアトロでCool Wise Manとロンドン在住のジャマイカ人トランペッター、TANTANのライブにトロンボーンで参加しました。



写真は撮れてないけど、タンタンは相変わらずのハイテンションで、再会を喜んで抱き合った瞬間からずっとしゃべりっぱなし。
色んな話を聞かせてくれたり、一緒に音を出したり、リハーサル、ライブ関係ないぐらい最高のテンションでした。


最初にフジロックのパレスっていうステージで会ったとき以来、何故かかなり気に入ってくれて、俺も彼から得るものが多すぎて、いつもずーっと話し込んでしまう。
タンタンの英語はジャマイカ訛りで半分も理解できないんですが、それ以上に色んな喜びがあって何故かいつまでも会話が続くのです。


タンタン(本名EDDIE THORNTON)はジャマイカ生まれの多分79歳?になるトランペッター。
ジャマイカで父親を亡くしたお陰でアルファボーイズスクール(音楽の職業訓練学校みたいな感じでしょうか?)に入り、チューバからトランペットに転向。
(同期にジャマイカの伝説的天才トロンボニスト、DON DRUMMONDもいて、彼も同時期フレンチホルンからトロンボーンに転向したようです。(タンタン談))

その後スカタライツの結成を待たずにイギリスへ渡り、トランペッターとして数々のライブ、レコーディングをこなし現在に至る。
Rolling Stones、Bob Marley、Blue Flames、Jimi Hendrix、Rod Stewart、Aswad等とも共演。
現在も現役のトランペッターとして、SKA CUBANO等多くのバンド、セッションに参加してます。

セッションプレイヤーとしての客演が多かったからか、本人名義のオリジナルアルバムは1枚しかなく、その分頭のなかに色々なフレーズが貯まっていたのか、CWMとの最初のライブから、次々に新曲を作り続け、すぐにライブで演奏し、レコーディングすることを繰り返してきましたが、今回もツアー中に曲が出来てきています。

心斎橋クアトロの楽屋で、フロアから聴こえてくるDJのドンドラモンドの曲をトロンボーンで吹いていると、すぐにケースからトランペットを出して一緒に演奏し始め、そこから何かを思い出したように、自分のオリジナルを歌いだしました。
「icchie、このメロディーを吹け。」といつものように言ってくるので、吹いてみると、今回はビバップっぽいフレーズの甘いスカ。
いい曲です。
「書き留めろ。」というので、いつもの様に譜面に書いて何回か吹く。
タンタンの言うとおりちゃんと吹くと、滅茶苦茶喜んで、「明日やろう。」「メンバーに伝えろ」
と、いつもこんな感じです。

その一つ一つの出来事が当時のジャマイカはこうあったんじゃないか、と推測させる、自分達には新鮮な体験。


大阪で10数年続けて5年ほど前に解散したオーセンティックスカのバンド、DETERMINATIONSで自分がトランペットを吹いていたころ、スカタライツ等の演奏をレコードで聴いて、どうやって出来ているのか推理して、多分こうだろうと皆で想像しながら演奏したり練習したりしてました。
その当時のことはわずかな記録しかなくて、ほとんどはレコードを聴いて推測するしかない。
本当に合ってるのか、ドンドラモンドはどうやってあんな音楽を作り出したのか、謎のままだったけど、直接会って当時のエピソードを聞いたり、音楽の作り方を一緒に体験することで、謎が解けてひとつの線に繋がって、それはもう本当に面白い体験の連続です。


タンタンも興味を持った奴が日本に居て、それを伝えることに喜びを感じてくれてるようで、ライブにもそれが出て、リハーサルもあまり出来てなかったにも関わらず、いいステージになったように思います。

明日14日は東京、渋谷クアトロでツアー最後のステージ。
多忙なタンタンは15日には速攻ロンドンに帰って2つのステージをこなすそうです。

2歳ほど年下のトロンボーニスト、リコロドリゲスが、若い頃に比べて吹けなくなってきてることを考えると、あの元気さは本当に嬉しいばかり。
滅茶苦茶勇気をもらえます。

ということで、関東の皆さんは是非、タンタンに会いに来てください。
スカとかレゲエとか音楽とか超えて、ハッピーでエネルギッシュで感動的な人です。
俺も忘れないように、しっかり演奏しようと思います。

COOL WISE MAN with EDDIE"TANTAN"THORNTON
10.14 (thu) @渋谷 CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
4,500YEN (adv.with 1drink)
[Guest] JACKIE and THE CEDRICS

http://smash-jpn.com/band/2010/10_coolwise/index.php




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